なぜ売り場の改善が必要なのか?

商売には「立地」「価格」「品揃え」が揃っていることが重要です。

 

こちらの“3つのポイント”さえ押さえておけば、陳列などにこだわらなくてもお客は集まりますし、何か1つでも飛び抜けたものがあれば他のネガティブポイントをカバーできます。
例えば「激安の殿堂ドン・キホーテ」は、雑な陳列ながらも低価格で人気を集めていますね。

 

立地に関しては確実な集客効果が期待できますが、その分家賃が高額になりますので、相応の売上と利益を確保しないと黒字化できない点に注意せねばなりません。

 

昨今は大型ディスカウントストアやネット通販が小規模小売店のシェアを奪っているので、立地だけ良くてもサービスに特別な強みがないと商売が成り立たなくなってきました。

 

なお、上記3点については資金力が高い大手チェーンの方が有利になるため、個人商店や中規模チェーンは売場の陳列やディスプレイにひと工夫する必要があります。

 

価格設定と品揃えが同じでも売場を改善するだけで売上が20%以上伸びた事例もあるので、販売低迷に悩んでいる経営者や管理者の方は売場を改善できることがないか見直してみてください。

 

売場の改善が必要な理由と、実際に売場を改善する方法やポイントを幅広く紹介いたします。

 

入店してもらう重要性

入店する女性初めて利用する小売店や飲食店など特にそうだと言えるのですが、興味を持っても実際にお店に足を踏み入れるには勇気がいるものです。

 

例えば、店頭に並んでいる商品を眺めている人に対し、店員が「何かお困りですか?」と声をかけても、大半の方が「いえ、大丈夫です」と逃げるように去って行ってしまいますよね。

 

お店は外から眺めるのと店内に一歩入り込むことでお客の購買意欲が大きく変わりますので、店頭で興味を持ってもらったら、あとは軽い気持ちでお店の中に足を踏み入れる環境を作りさえすればよいのです。
その上で重要になるのが、どのエリアに出店するか(立地)という点です。

 

商店が並ぶエリアであれば、お客様は“自分だけでなく、ここにいる全員が買い物に来ている”という心理が働きますので、お店に入りやすくなります。

 

一方で、人通りの少ないエリアのお店は“客が自分だけしかいない…”と、前述した例に比べて入りづらい雰囲気となっていまいます。

 

売場の印象でリピート率が変わる

魅力的な売場店頭のレイアウトや立地を変えさえすればよいわけですから、入店段階まではそう難しいことではありません。
次に、店内の様子を改善を図ってみましょう。

 

実際にお金を使ってくれるか、また来店してもらえるかは店中のイメージや商品レイアウト、接客で大きく変わります

 

「好みのものを見つけにくい配置」
「価格設定や品揃えがイマイチ」
「店員の接客が良くない」

 

このような印象を与えてしまったら、再度来店してもらえることはないでしょう。

 

入店したお客さんが良いイメージを持ってもらえるような売場にできれば、リピーターが少しずつ増えていって賑やかなお店へと成長していきます。

 

“お客様が何を求めているのか”まずはしっかりと考えてみることが大切です。

取り扱う商品を見直す

 

売れる商品だけを置くのが全てではない

商品の陳列で重要なのは、よく売れる商品をアピールすることです。

 

しかし、リピーターの獲得を目指して中長期の営業戦略を立てるのであれば、利益率が低い商品をあえて目立たない場所に並べることも重要です。

 

また、お客様は1人であるとは限らず、親子・夫婦・友達同士など、様々なケースが想定されます。

 

そのため、ターゲット層に直接は響かなそうな商品であっても、相乗効果で売上を狙うことができるかもしれません。

 

具体的には、以下のような事例が挙げられます。

ケース1

食品を扱うドラッグストアが店内の一番奥に地域最安値の値段で卵を販売した事例

目的のお客が店内の奥まで進むことで、他の商品に手を伸ばす可能性が高まって売上アップを狙える

 

ケース2

店頭に用意していた「ワゴンセール」を店内に移動した事例

「掘り出し物があるかもしれない」と印象付けることで、近くを通った人に立ち寄ってもらえる可能性を上げる

 

ケース3

売れ筋商品をレジから遠い場所に移動

店員の目を気にせずにじっくり検討できる環境を用意することで手軽に立ち寄れるお店のイメージを与える

 

ケース4

売れる可能性は低いが、目を奪われる商品やマニアックな商品を並べる

このお店は面白いものがある印象を与えればリピート率がアップする可能性が高まり、ニッチな層を取り込むことができる

 

ケース5
店内に休めるベンチ・ガチャガチャ等を設置する

買い物で疲れたお客さんに立ち寄ってもらう効果を期待できる。また、家族連れの来店率アップを狙うことができる

 

このように直接的な売上や利益に繋がらなくても、入店したお客さんに好印象を与えれば次の来店や利幅の高い商品を一緒に買ってもらえる可能性に繋がります。

 

目先の売上や利益だけではなく、入店率や満足度を重視して取り組むとよいでしょう。

 

 

印象に残るお店にしよう

人気店の行列ネット通販やネットチラシなどのWebツールが充実している昨今、最安値・品揃え・立地の良さだけで集客できる時代は終わりを迎えているといっても過言ではありません。

 

そんな中で店舗型の小売店が生き残るためには、陳列・ディスプレイ・配置で「買いたい」「また来たい」と思わせるしかないのです。

抑えておきたい商品陳列術

また、店舗型小売店には

このお店にしかないものがある
“実際に目で見て買いたい”
“友達と意見共有しながら買い物したい”

といったように、ネット通販にはない楽しみ方が多く存在しています。

 

立地・集客力・近隣の競合店・お店のジャンル等で最適な方法は変わりますが、共通して言えるのは「売れるお店」=「より多くの支持を集めているお店」ということです。

 

当サイトでは、売場の改善手法や良い例・悪い例を幅広く紹介しているので、経営改善に繋がるヒントが見つかるかもしれません。

 

事例やアイディアを幅広くご紹介しておりますので、売場の改善や売上アップを図りたいという経営者様は、是非チェックしてみてくださいね。

 

 

ビジネスチャンスを逃さない

小売店を経営する上で最も重要と言っても過言ではないのが「品揃え」です。

 

勘違いされている方も多いですが“品揃えが良い=商品の種類が多い”という訳ではありません。

 

もちろん商品の種類も大切ですが「いかに顧客のニーズに合わせて商品を提供できるか」という点の方が遥かに重要であり、リピート率・売上にも直接影響を及ぼします。

 

例えば、最近多く見られるようになった「食パン専門店」では、陳列している商品は食パンのみであり、品切れにさえ気を付けていればユーザーの購買意欲は満たされる上に、多くの商品を扱うお店に比べて回転率も高いです。

 

つまり、求める商品が提供できるのであれば、極端な話商品は1つでも構わないのです。

 

もちろん、季節的なものや流行的なものもありますので、これらのビジネスチャンスはしっかりと抑えておく必要があります。

 

“資金難で商品が仕入れられない”といった事態にならないためにも、常日頃からある程度の資金を確保しておく・借入先や資金調達方法をあらかじめ決めておく等が重要です。

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