抑えておきたい商品陳列術

店頭販売売上が低迷している小売店では、店内のイメージを変える目的で適当な配置転換をする事例もありますが、結果的にお客の印象を悪くさせてしまうケースがあるので注意してください。

 

売場の改善を行う際は、集客力や売上がアップしたりお客に好印象を持ってもらうセオリーを守ることが大切です。

 

抑えておきたい定番の商品陳列術をまとめました。

 

売れる商品は前に出すべき?

売れる商品を店頭や入り口など目立つ場所に設置すれば、店頭に通りかかった人や来店した人にインパクトを与えて集客効果を高められます。

 

来客数が落ち込んでいる場合は売れる商品や特価販売している商品を大きくアピールした陳列にすると良いでしょう。

 

 

ただし、本当に売れる商品は陳列方法が悪くても売れる。

スーパーで見た場合、卵やカップ麺など買い物の定番になっている食品を地域最安値で販売すれば、陳列方法を問わずよく売れます。

 

集客力のあるお店や集客目的で赤字の特価販売をする場合は、あえて売場の奥に設置して、ついで買いを促す方法があります。

 

売れる商品を前に出すか店の奥に設置するかは、集客力アップとついで買い促進のどちらを重視するかを考えて決めましょう。

 

まずは売場の前に出して集客力を高め、次に同等のセールを行う際は売場の奥に設置する方法もあります。

 

 

売れない商品はレジ横がいい?

レジ横はお会計の前に並ぶ際に、ついつい気になって手を伸ばしたくなる重要な場所です。
買い物をするお客は必ずレジを通過するので、多くのお客さんに見てもらえる効果もあります。

 

売れない商品をレジ横に設置するのは効果的な手法ですが、やり方を間違えると売上を下げる原因になります。

 

一般的なセオリーとしては、ガムや地域の有料ゴミ袋など、ついでに買いたくなる商品を用意したり、在庫処分のワゴンコーナーを設置するのが定番の手法です。

売れない商品をレジ横で定価販売すると、お店の強みになるコーナーを無駄に使ってしまうことになるので注意しましょう。

 

 

分かりやすい配置にする重要性

買い物する主婦商品陳列は並べ方や特設コーナーなど幅広い手法がありますが、よくある定番手法を多数取り入れたことで商品の場所が分かりにくくなってしまうと意味がありません。

 

陳列を定期的に見直すことは大切ですが、初来店のお客さんでも目当ての物の場所が分かる工夫をしておきましょう。

 

売場の天井や棚の上に各コーナーを提示したり、お店の入り口付近に売場の案内図を用意しておくのが一般的な方法です。

 

お客さんが目的の物の場所が分からなくてたくさん歩く状況になると、リピート率が低下するので注意しましょう。

 

陳列術ではインパクトを与えることと同じくらい、お客さんにストレスを感じさせないことが重要です。

お客さんを不快にしない接客

 

特設コーナーは魅力を伝える工夫をする

特設コーナーを作ればお客さんの目にとまりますが、インパクトのある陳列をするだけでは不十分です。

 

たとえばスーパーであれば、野菜とカレールーを並べて「今晩のおかずにカレーはいかがですか?」といったアピールをすることに加え、カレーを美味しくするトピックスを紹介すると売上が大幅に高まります。

カレーライス

 

アパレル店の場合は、店員が選んだセンス抜群のコーディネートをマネキンに着せるだけではなく、店員のおすすめポイントを添える文章を用意すると立ち止まる人が増えます。

 

このように、特設コーナーは「こういったものはどうですか?」と提案するだけではなく、売りたい商品の魅力を伝える工夫をすると効果が高まります。

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